前置胎盤の赤ちゃんへの影響、出血のリスク、母体への危険性とは?

2020年9月10日

胎盤が異常な位置にできてしまう前置胎盤

赤ちゃんへの影響やリスクには、どのようなものがあるのでしょうか。

この記事では

  • 前置胎盤による赤ちゃんへの影響やリスク
  • 出血したときのママへの危険

についてまとめています。

前置胎盤の赤ちゃんへの影響

272418こんにちは、ゆにっき!です。

胎盤が正常な位置とは違うところに出来てしまう前置胎盤ですが、どのようなものなのでしょうか。

まずは、前置胎盤の基礎知識からお話していきます。

前置胎盤とは

前置胎盤とは、通常は子宮の上の方に出来る胎盤が、低い位置に出来ることによって、赤ちゃんの出口をふさいでいる状態を言います。

胎盤は、赤ちゃんがお母さんからの栄養を受け取るための、とても重要な組織です。

前置胎盤には4つの種類があります。

  • 出口の全部を覆っている状態:「全前置胎盤」
  • 出口の一部を覆っている状態:「部分前置胎盤」
  • 出口のふちにかかっている状態:「辺縁前置胎盤(へんえんぜんちたいばん)」
  • 胎盤が通常よりも低い位置にあるが、出口にかかっていない状態:「低置胎盤」

また、前置胎盤が起こる確率は、分娩全体の0.3~0.6%と言われています。

赤ちゃんへの影響は?

前置胎盤であっても、胎盤は正常に機能しますので、赤ちゃんの生育には全く影響はありません

特に医師から安静の指示がなければ、ママも通常通りの生活を送ることができます。

ただし、後述するようにお腹が張った時には出血しやすいので、体調には十分留意しましょう。

どんな人がなりやすい?

前置胎盤は経産婦、高齢、帝王切開や流産の経験者、子宮筋腫の手術を行った人など、子宮内膜が傷ついている可能性の高い人が、なりやすいと言われています。

また、双子や、喫煙者なども前置胎盤になりやすいことが分かっています。

前置胎盤は出血のリスクが高い

前置胎盤の場合、胎盤がついている部分は組織が薄いので、お腹が張ってくると胎盤と子宮がズレてしまい、出血しやすくなります。

出血は、胎児が大きくなる妊娠28週以降に起こることが多いです。

出血したらすぐ病院へ!

前置胎盤の場合、出血したらすぐに病院へ連絡しましょう。

多くの場合が、張り止めを処方されます。

また、30週以降の出血の場合は流産や早産、死産などのリスクが高まるので、管理入院となるケースが増えます。

前置胎盤の出血は非常に危険

前置胎盤の状態で出産時期を迎えると、ほぼ100%の確率で帝王切開となります。

前置胎盤の場合は、分娩時に大量の出血を起こすこともあるため、母子ともにリスクが非常に高い出産となります。

正期産と言われる、妊娠37週以前に大量出血を起こしてしまった場合は、緊急帝王切開となります。

赤ちゃんにも危険が!

赤ちゃんよりも胎盤の方が子宮の出口に近いため、陣痛が起こって子宮口が開いてしまうと、酸素や栄養を送っている胎盤が先に剥がれてしまう可能性があります。

すると赤ちゃんへの酸素が途絶えてしまい、赤ちゃんへの障害や死産へのリスクが高まるため、帝王切開の数日前から管理入院することもあります。

入院中は絶対安静を指示されることも

出血のリスクが高い時には、入院して絶対安静と言われるケースもあり、そのような時にはシャワーが数日に1回、トイレや食事以外はベッドの上ということも少なくありません。

最後に

不安がいっぱいの前置胎盤ですが、妊娠後期になるにつれてお腹が大きくなるため、胎盤が子宮口から離れることもあります。

あまり心配し過ぎると、お腹の赤ちゃんにストレスがかかってしまいます。

なるべくリラックスして過ごすようにしましょうね。

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